ASRock X470 TaichiのBIOSバージョンでメモリの動作周波数が変わる
ASRock X470 TaichiのBIOSバージョンでメモリの動作周波数が変わる
X470 TaichiのBIOSを更新してみてわかったことだが、CORSAIR CMK32GX4M2A2666C16を2組、4枚刺しで使うとBIOSのバージョン毎に動作クロックが変わってしまう。
設定を詰めれば動作できるのだろうが、XMPで簡単設定できるバージョンとそうでないバージョンが存在したのでそれをまとめておく。
ただ注意していただきたいのは、下記2点です。
・CORSAIR CMK32GX4M2A2666C16はバージョン違いである。
一組目はver5.30もう一組はver5.32、チップメーカーはSkHynixである。
・X470Taichiのサポートリストにはない
***マザーボードが悪い、BIOSが悪いなんてことは決してないので、目的のメモリ速度を設定したい場合は、必ずサポートリストのメーカーとチップを買うようにしてください。
ただ、難点はサポートの更新がしばらくないことですね、できればこちらのサポートも更新していただけるとありがたいです。
(メモリメーカーのバージョン・ロットによってはチップもコロコロ変わるので難しいでしょうが・・・・)
あれこれうまくいかないのを、うまくいくようにするのが自作の醍醐味なんですけどね。
X470 Taichiメモリーサポート表
CORSAIR CMK32GX4M2A2666C16
SDRAM Manufacturer: | SK Hynix |
---|---|
Memory Speed: | 1333.3 MHz (DDR4-2666 / PC4-21300) |
Supported Module Timing at 1333.3 MHz: | 16-18-18-35 |
Supported Module Timing at 1200.0 MHz: | 15-17-17-32 |
Supported Module Timing at 1066.1 MHz: | 13-15-15-28 |
Supported Module Timing at 1000.0 MHz: | 12-14-14-27 |
Supported Module Timing at 933.3 MHz: | 12-13-13-25 |
Supported Module Timing at 866.7 MHz: | 11-12-12-23 |
Supported Module Timing at 800.0 MHz: | 10-11-11-21 |
Supported Module Timing at 733.3 MHz: | 9-10-10-20 |
[設定結果]
[4枚刺しの場合]
BIOSバージョン | XMP設定 | メモリ最大速度 | 設定方法 |
---|---|---|---|
3.43 | 不可 | 2133 |
自動設定 (2枚刺しで設定したあと4枚刺しでもPOST通らず) |
3.40 | 可 | 2666 | XMPで設定 |
2.00 | 不可 | 2133 |
自動設定 (2枚刺しで設定したあと4枚刺しでもPOST通らず) |
1.60 | 不可 | 2666 | 2枚刺しにしてPC2666に設定した後に、4枚刺しすると動作する |
[2枚刺しの場合 BIOS 3.43]
BIOSバージョン | XMP設定 | メモリ速度 | 設定方法 |
---|---|---|---|
3.43 | 可 | 2666 | XMPで設定 |
3.43 | 可 | 2999 | XMPで設定した後に、2999に変更 |
この設定は、XMPで簡単に設定する場合にのみですので、タイミングを詰めたり緩めたりすることでもっと高クロックで動作させることは可能ですが、今回は簡単に設定できる場合の挙動を検証した結果にすぎませんので、必ずしもそれ以上の速度で設定できないというわけではありません。
2枚刺しの場合は、A2,B2スロットに刺して、簡単に2999まで設定することができました。
今のところ4枚での使用は3.40のバージョンを使うほうがよさそうですが、ASRockの中の人曰く、Ryzen3000シリーズを使う場合は3.43に上げたほうが良いとのこと。
CPUをRyzen3000シリーズにすることによって、動作がまた変わるかもしれないので、その際にはまた記事を書こうと思います。