AMD Ryzen7 2700Xで開発PCを構築
AMD Ryzen7 2700Xで開発PCを構築
今までの開発環境は8年前に構築したSandy Bridge世代のCPUなので最近の開発ではパワー不足とメモリ不足を感じており、VMでUbuntuを複数立ち上げるのが少々無理があったので、一新することにしました。
今までの開発環境のデスクトップPC
CPU | Intel Corei7-2600K (4.6GHz常用) |
---|---|
M/B | ASRock Z68 Extreme7 Gen3 |
Memory | ADATA AX3U1600GC4G9-2G * 2 (16GB) |
VGA | MSI N680GTX Lightning |
SSD SATA1 | Intel 510 SSDSC2MH120A2K5 |
SSD SATA2 | ADATA S510 AS510S3-120GM-C * 2 (RAID) |
ケース | CM 690 II Plus rev2 |
新デスクトップPCの構成
CPU | AMD Ryzen 7 2700X with Wraith Prism cooler |
---|---|
CPUクーラー | サイズ 虎徹 Mark II |
M/B | ASRock X470 Taichi |
Memory | CORSAIR CMK32GX4M2A2666C16 * 2 (64GB) |
VGA | MSI Radeon RX 580 ARMOR MK2 8G OC |
SSD NVMe | WD Black SN750 NVMe WDS500G3X0C |
SSD SATA | Crucial CT500MX500SSD * 2 |
電源 | Thermaltake TOUGHPOWER GRAND RGB PLATINUM 850W |
ケース | Fractal Design Define R6 TG |
[CPU]
理由は主に3つあり、
- 主に開発用メインとして使いたいのでコアが多いCPUが望ましい
- IntelのCPUの価格が高騰しすぎていて手が出しにくい
- AM4プラットフォームが次の世代(Ryzen3000シリーズ)にも使用できるのでマザーボードを長く使える
TDPが65WのRyzen7 2700でもよかったのですが、どうせならOC(オーバークロック)して遊びたい好奇心に駆られたのも事実です。
それ以外にもRyzenでUbuntuは正常に動かないと言われておりましたので、本当かどうか確認したいのと、問題が多いほうが楽しめるということでAMD Ryzen72700Xにしました。
[M/B]
マザーボードはASRockしか信じていないのでASRock一択なのですが、いつも必ずTaichiもしくは最上位のモデルかそれ相当のもしか買わない宗教なので、X470 Taichiとなりました。
X470Taichiのいいところは、なんといってもデザイン、以前は太極図のイメージが濃かったのですが、歯車にデフォルメされていて、なんともギークなデザインでとてもかっこいいです。
設計でもCPU周りの電源フェーズが16フェーズとほかのメーカにはない安心設計なのも魅力的でした。
ASRockの方には申し訳ないですが、変態とは言えない、的確な作りなのがとてもよかったです。
Ryzenはメモリ周りでかなり苦戦される方がいらっしゃるのですが、ASRockだったらまぁ大丈夫だろうという信頼もありましたので。
[Memory]
メモリはCORSAIRのCMK32GX4M2A2666C16(デュアルランク)ですが、下記サポートリストには入っていませんでしたが、バスクロック2666MHzで動かせなくても、開発用なので特に影響がないので無難なこちらにしました。
X470 Taichiメモリサポートリスト
[VGA]
MSIを選んだのは、宗教上の理由と、過去使っていた中で安定していて、壊れた経験がないからです。
N580GTX LightningからN680GTX Lightningと使ってきて、N680GTX Lightningに至っては、6年使って壊れませんでした。
Ryzen7 2700Xはグラフィックボード必須なので、無難でコスパのいい、AMDのRX580に決定。消費電力は若干高いですが、それを考慮に入れてもベストバイな逸品だと思います。
ゲームはしないのですが、AMDにしたのは、TensorflowをあえてAMDでやってみたいというのもあってですね。おそらく苦行になるかと思いますが・・・
[SSD NVMe]
Samsung 970 EVOとWD Black SN750 NVMeで悩むところではありますが、Samsungは発熱が多く適切な温度管理をしてあげないとサーマルスロットリングが発生して著しく速度低下を招く可能性があるのと、
会社のサーバで利用したときに7台中7台がロット不良なのかわかりませんが、すべて壊れた経験があるので今回はパスさせていただきました。
[SSD SATA]
Crucialは自作erならば知らない人はいない言わずと知れたメーカーで、今までこのメーカーSSDを買って、特に壊れるような経験もしていなかったので、こちらを2台にしました。
一応候補に入れたSSDは下記になります。
製品 | タイプ |
---|---|
Crucial MX500 | TLC |
Crucial BX500 | TLC or QLC ロットにより違いあり |
SAMSUNG 860EVO | TLC |
SAMSUNG 860QVO | QLC |
SANDISK X600 | TLC(chache SLC) |
開発用なのでVMのコピーや削除、大量にDBの書き換え、ログデータの書き込み・削除を行うので、耐久性から考えて、TLCのほうが良いのは確かです。
それを踏まえたうえでもQLCの価格はとても魅力的でした。
Sandiskを候補に入れたのは会社のデータセンターで使っているのがこのシリーズで大量に設置していますが、いまだかつて1台しか壊れたことがないので、弊社での信頼度が一番高かったので候補に入れました。
結局TLCでそこそこ早く今まで壊れたことのない、無難OF無難のCrucial MX500になりましたが。
[電源]
Thermaltakeの850WのPlutinum電源にしたのは、10年保証でコストパフォーマンスがとびぬけてよかったのでこれにしました。
850Wなので、500W前後まで使っても特に問題ないので、OCや後々出てくるであろう新商品のグラフィックボードでも対応できるようにこちらにしました。